町田から所謂八王子街道(16号線)と重なる部分が多く、単調な国道歩きを予想したが、旧道は何故こんなにと、不思議なくらい国道の右に左にと曲がりくねって残っており、結構楽しめた。
標高僅か100.5mだが高尾山の名前も付いている横浜市内唯一の一等三角点を持つ場所にも寄り道し、そこからの雪の付いた丹沢の眺めは長閑だ。

過去に歩いた鎌倉街道上道、中道、大山街道、中原街道、東海道と交差したり部分的に同じ道筋だったりもして、あれこれ記憶を辿り懐かしい。
若葉台付近では、鉄製の水道橋が空をよぎる不思議な光景に遭遇。
鶴ヶ峰付近では、畠山重忠主従が祀られた六つ塚も再訪。


横浜市内では浜街道は冷遇されているが、上星川手前の環状二号線付近で初めて旧八王子道としての真新しい碑を発見。

東海道の保土ヶ谷宿手前の芝生の追分で絹の道は終わるが、そこから関内まで今度は横浜道という名前の道が続く。

敬意を表して、横浜道を辿り、関内日本大通りのシルクセンターまで足を延ばす。
シルクセンターは坂倉準三の設計で既に築50年だが、まだ現役で色褪せない姿は健在だ。
コルビジェのモチーフや、今も通用するモダンな色使いなどに敬意を表して、絹の道を歩き終えた。


