2011年04月04日

下田街道(その3:水生地下〜北の沢)

水生地下からは、渓流を離れ林道となる。
程なく水生地に至り、氷室園地がある。ここに川端康成の伊豆の踊子の碑。
また、ここは松本清張の小説の「天城越え」の舞台でもあり、氷室が復元されている。

ここから分岐する道を八丁池まで歩いたことを思い出す。昔々の物語。

20110404川端康成碑s-.jpg  20110404氷室s-.jpg


天城山隧道を越える。

 走り水 迷い恋
 風の群れ 天城隧道

20110404天城山隧道s-.jpg

 
隧道を過ぎると寒天橋。さらに見返すと二階滝。

 わさび沢 隠れ径
 小夜時雨 寒天橋

20110404寒天橋s-.jpg  20110404二階滝s-.jpg


国道を渡り返して平滑の滝を過ぎると、130年ほど前植林された見事な宗太郎杉並木。

20110404平滑の滝s-.jpg  20110404宗太郎杉並木s-.jpg


河津七滝の上流にある猿田淵に下る。
観光客は足を運びにくいところだが、河津七滝の遊歩道と繋げる工事が行われており、せっかくの良質な自然にとっては迷惑な事だ。

20110404猿田淵s-.jpg  20110404遊歩道工事s-.jpg


河津七滝、まず釜滝。高さはあまり感じないが、柱状節理が見事。

20110404釜滝s-.jpg


えび滝、へび滝、初景滝、かに滝、出合滝と続く。かに滝はどれがそれなのかよく分からない。
伊豆の踊子の像もご丁寧に二組ある。

最後の大滝は温泉旅館の敷地の中を下ってゆく。あまり近づけないので迫力は今ひとつ。

20110404えび滝s-.jpg  20110404へび滝s-.jpg  20110404初景滝s-.jpg

20110404踊子像s-.jpg  20110404出合滝s-.jpg  20110404大滝s-.jpg


滝見物のあとは、巨大なループ橋。
1978年の伊豆大島近海地震で山腹の道路が寸断されて、その対応として作られたということだが、ここまでこれ見よがしにした意味が全く不明。
土木設計者がやって見たかったと言う事だろうが、自然な抗うような構造物はいずれ天罰が下る。

小さな集落の川横区は、風情のある光景が見られる。

20110404ループ橋s-.jpg  20110404川横区風景s-.jpg


小鍋神社には、髑髏木なる樫の木がある。
文覚上人が源頼朝に決起を促すため父の義朝の髑髏を見せ、その後この地に埋めたという。

20110404小鍋神社s-.jpg  20110404髑髏木s-.jpg


湯ヶ野温泉を左下に見つつ、小鍋峠への道へ入る。
この峠は標高290mだが、天城峠以南の難所とされていた。

道は荒れていて、あまり人の踏み跡がない。
峠の標識は朽ちて倒れていたが、野仏へのせめてもの供養と思い立ち起こしてきた。

20110404小鍋峠への山道s-.jpg  20110404小鍋峠1s-.jpg  20110404小鍋峠2s-.jpg


峠を下り北の沢に入ると、ハリスが見たという楠の孫木がある。

20110404くすの木s-.jpg


ようやく国道へ出て、下田まで残りの距離は僅かだが、都合よく来たバスで、北の沢バス停から次回の予習をしながら下田に出る。
二つの峠と、多くの滝と、時代を経た樹々と、そして自然を恐れぬループ橋と言う醜悪な人工物を見た一日だった。


posted by 遊戯人 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 下田街道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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