一里塚のあたりからは、昔は杉並木で、確かに地名も杉並、杉の井とある。道は大名専用で旅人は並木の両側にあった側道を歩いたとか。
一里塚を眺めていると、土地の郷土史家のような人が丁寧に説明してくれた。
知らずに歩けば変哲のない県道だが、単なる県道にしては歩道が格段に広く、急に歴史が顕れる。


竹原宿手前の行里川の集落は豊かな家が多い。この辺も果樹と園芸か。
休耕田のコスモスも眼を楽しませる。


片倉宿も、立派な旧家が多い。
この宿で街道は直角に折れるが、その角に昔の旅籠の「かど屋」が今も健在。


街道は六号線を縫うように進むが、水戸光圀が賞でたという千貫桜を過ぎると、巨大な道路工事が行われている。

河川の改修工事にしては異と思いつつ、写真を撮らなかったのは残念だが、地元の人に聞くと来年開港する予定の茨城空港への高速道路とのこと。
国内線の就航の目処は全く立っておらず、自民党政権の無駄な公共投資の典型だが、北海道の熊しか通らないという高速道路と、閑散さを争う事になりそうだ。
前方に茨城県庁が見える奥谷で、早めに旅を切り上げた。