追分といわずに、分去れというのも格別の風情がある。
ここには分去れ道標や、子抱き地蔵などがあるが、「さらしなは右 みよし野ハ左にて 月と花とを 追分の宿」と刻まれた碑がある。


右は田毎の月の名所の更科を抜けて行く北国街道、左は中山道を経由して花の名所の吉野へ繋がる道となる。
誰が作った歌だろうか、別れを惜しむ追分にその先の景色を「月と花」だけで示しきった見事な歌だ。
中山道を歩いた時は春先で、牛に引かれず歌に惹かれて善光寺街道(北国街道)を歩いた時は冬だった。
その間に5年経っているが、北国街道も善光寺から先の直江津までがまだ残っている事を思い出した。
写真は一枚目:左側の道が中山道、右側の道が北国街道(善光寺街道)
二枚目:北国街道側