春まだき、ということで放っておいた奥州街道へ、ようやく二度目の腰を上げる。
喜連川は明日から桜祭りだが、ご多分に漏れず寒さでまだつぼみ。
前回夕暮れで見逃した、御用掘りや寒竹囲いを見てから歩き始める。
寒竹囲いは六代城主茂氏公が、寒竹はざるなどの原料に使えるという事で藩士の生活の一助となることを考えて奨励したという。
JRが始終宣伝している「びゅうフォレスト喜連川」が、街道沿いに見えるがあまりに何も無くて、終の棲家には難しそうだ。
この辺の奥州街道は地方道なので比較的のんびりと歩け、佐久山宿辺りは心のやすらぐような田園風景が続く。
佐久山で樹齢800年の欅など見て、間の宿八木沢を通り、淡々とした道を太田原へ。
途中、歴史の著名人、那須与一にちなんだ案内が多い。
大田原の城下に入る西の守りの由緒ある薬師寺に、プロポーションの美しい市の文化財、七重の塔などがある。
大田原は、今度の土日が屋台祭りというお祭りとか。
夕刻にはまだ早かったが、JRから離れた街道なので足の便を考えて、大田原から西那須野駅に出て今日の旅を終える。
歩行距離24.3km。