街道は丁度田植えの季節。水田の幾何学的な苗の整列が美しく、左手には那須連山、右手には八溝山の景色を楽しみなが進む。
奥州街道は源平の伝説も楽しみだ。
那珂川手前の鍋掛宿の神社で、後三年の役で源義家が神社の坂を愛馬で駆け上り、勢いあまって石に残したという蹄跡など見学。
蹄というにはやや小さいか。
芦野宿は名物見所多く、まずは有名な丁子屋の鰻に足を運ぶが残念ながら準備中。
次は歌枕で有名な遊行柳。
謡曲「西行桜」に対比しての謡曲「遊行柳」。
西行の、「道のべに清水流るゝ柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ」
芭蕉の「田一枚植て立去る柳かな」
今も訪れる人が絶えず、丁度今も田植えの頃、時空を越えて西行、遊行上人、芭蕉、蕪村の感慨が偲ばれる。
残念ながら早乙女がいなかったのが玉に瑕。
今日ものんびり歩きすぎ、芦野宿からはどこの駅にも10km位。
勿論バスの便は無く、間の宿寄居宿から横にそれ、禁じ手の走りを入れ、駅前に建物一つ無い、何故ここに駅がと不思議に思える暮れなずむJR豊原駅にたどり着く。
歩行距離27.5km、ランニング距離8.8km、合計36.3km。
さすがに疲れが残ります。