しかし、街道沿いには意外と見所はなく、中田家住宅くらいのもの。
現在も使われており、見学できないのは残念。

一つ二つ古い家や本陣が残る村井宿を抜けると広丘へ。
ここは島木赤彦や若山牧水、太田水穂などが短歌の活動の拠点にしていて、これらを紹介する塩尻短歌館があるが、先を急いで見ずじまい。
郷原宿へ入ると、本棟造りの立派な民家が軒を連ねる。
前庭には豊かな緑が配されて、今まで歩いた街道の宿場でも一二を争う豊さに思える。
農業以外、大した産業があるようにも見えないが、善光寺西街道の不思議。

ほどなく、終着点の洗馬宿の追分にたどり着く。
左が善光寺西街道、右が中山道。

中山道、善光寺街道、例幣使街道に続いて、今年4つ目の街道歩きが終わった。
終わりはいつも少し寂しいが、まだ大物の奥州街道が残っていて、これは何時のことになりますか。